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願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。
柳田国男「遠野物語」(1910)
切望, 使命感
忘れられた物語を世に知らしめたいとき
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私たちが、日常のことで思い悩み、腹を立てたり、悲しんだりして疲れはてた時、ふと、自然を見て、「ああ、こんな美しい世界があるのを、すっかり忘れていた。どうして、これを忘れていたのだろう。」と何だか恥ずかしくなり、やがて、悲しみや、怒りを忘れてしまい、自然の景色の中につつまれ、「ああいいな」とうっとりとその中に吸い込まれていくことがある。
中井正一「美学入門」(1941)
美への気づき
日常に疲れて心が枯れそうなとき
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人民もし暴政を避けんと欲せば、すみやかに学問に志しみずから才徳を高くして、政府と相対し同位同等の地位に登らざるべからず。これすなわち余輩の勧むる学問の趣意なり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
希望
現状に不満を感じているが、どう変わればいいか分からないとき
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あのびいどろの味ほど 幽かな涼しい味があるものか
梶井基次郎「檸檬」(1925)
郷愁
小さなことに癒されたとき
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風立ちぬ、いざ生きめやも。
堀辰雄「風立ちぬ」(1938)
決意
困難に立ち向かう覚悟を決めたとき
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下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
孤独、現実逃避
本当の理由は不明だが、何かから逃げたいとき
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「いき」の構造は「媚態」と「意気地」と「諦め」との三契機を示している。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
腑に落ちる
日本的な美しさの正体を知りたいとき
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科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
勇気
失敗を恐れて挑戦できないとき
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もうどこへも行く先がないという意味が、おわかりになりますかな? いや、これはまだあなたにゃわかりますまいよ……
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
絶望
人生の選択肢を失い、追い詰められた状況を理解してほしいとき
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永遠は現在の一瞬にある。刻下に道に生きる心こそ、生死を乗りこえて永遠に生きる心なのだ。
下村湖人「論語物語」(1938)
悟り
将来の不安に押しつぶされそうなとき
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折角ここへまでのぼって来たこの肝腎な自分までも、元の地獄へ逆落しに落ちてしまわなければなりません。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
絶望
せっかく掴んだ希望が一瞬にして失われるかもしれないと悟るとき
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荒い冬の海がうねりかえっていた。 波は暗い岩壁に打ちつけて、 白い泡をかんでは砕けた。
有島武郎「生れ出づる悩み」(1918)
緊迫
困難に立ち向かわなければならないとき
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世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
宮沢賢治「農民芸術概論綱要」(1926)
使命感
自分だけの幸せに疑問を感じたとき
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私は、そうして、一つ一つ椅子を仕上げる度毎に、いい知れぬ味気なさに襲われるのでございます。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
虚無感、絶望
自分の人生に意味を見出せなくなったとき
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けれども、私は偉大な破壊が好きであった。私は爆弾や焼夷弾(しょういだん)に戦(おのの)きながら、狂暴な破壊に劇(はげ)しく亢奮(こうふん)していたが、それにも拘らず、このときほど人間を愛しなつかしんでいた時はないような思いがする。
坂口安吾「堕落論」(1947)
矛盾, 愛情, 覚醒
死を覚悟しながらも人生の本質を問い直したいとき
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もうとても黙って家の中におられない気持でした。
太宰治「ヴィヨンの妻」(1947)
焦燥, 追い詰められた感覚
現状から逃げ出したいとき
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前にはあのようにつけつけとは哂わなんだて。
芥川龍之介「鼻」(1916)
孤独, 切なさ, 悲しみ
自分の変化を周囲が受け入れてくれないことに気づいたとき
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色々の虫が鳴いて居るのです。山が虫の声になってしまって居るようで、それでしんとして淋しうございました。
小泉節子「思い出の記」(1908)
孤独、切なさ
山越えの夜道で心細くなったとき
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それは、ただ、触覚と、聴覚と、そして僅の嗅覚のみの恋でございます。暗闇の世界の恋でございます。決してこの世のものではありません。これこそ、悪魔の国の愛慾なのではございますまいか。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
陶酔, 恐怖, 倒錯
椅子の中で人間の肉体に触れることの快楽に目覚めたとき
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あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない
夏目漱石「夢十夜」(1908)
驚き
自分の認識が根本から変わるとき
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