赤い蝋燭と人魚
小川未明1921年)
童話187,046孤独自然
あらすじ — 愛を託した蝋燭が、裏切りの炎に変わるとき
北の海に住む女の人魚が、生まれくる我が子を人間の世界で幸せに育ててもらおうと、海辺の神社の石段に赤子を置き去りにする。ろうそく屋を営む老夫婦がその子を拾い、人魚の娘として慈しみ育てる。成長した美しい娘は、白いろうそくに赤い絵の具で海の生き物を描く才能を発揮し、そのろうそくは海難除けの御利益があると評判になって店は繁盛する。しかし、ある日南国からやってきた香具師が大金を積んで娘を買い取ろうとする。金に目がくらんだ老夫婦は「人魚は不吉」という香具師の言葉を信じ、恩知らずにも娘を売り払ってしまう。絶望した娘が最後に塗った真っ赤なろうそくは、やがて老夫婦に恐ろしい報いをもたらすことになる。
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