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赤い蝋燭と人魚
小川未明(1921年)
童話
約18分
7,046字
あらすじ — 愛を託した蝋燭が、裏切りの炎に変わるとき
北の海に棲む人魚が、わが子の幸せを願い、人間の町に赤ん坊を産み落とす。蝋燭屋の老夫婦に拾われた人魚の娘は、白い蝋燭に美しい絵を描き、町の守り神として愛される。しかし金に目がくらんだ老夫婦は、南の香具師に娘を売り渡してしまう。母の人魚が買い求めた赤い蝋燭は、やがて町に災いをもたらす呪いの灯火となる。親の愛と人間の欲が交錯する、小川未明の代表的童話。
この作品のひとふみ
なんという、さびしい景色だろうと、人魚は思いました。
小川未明
子供がどこにいても、しあわせに暮らしてくれたなら、私の喜びは、それに勝ったことはない。
小川未明
上手なはずだ。人間ではない、人魚が描いたのだもの。
小川未明
昔から、人魚は不吉なものとされている。
小川未明
娘は、赤いろうそくを、自分の悲しい思い出の記念に、二、三本残していったのです。
小川未明
幾年も経たずして、そのふもとの町は滅びて、なくなってしまいました。
小川未明
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