源氏物語(03 空蝉)
紫式部(与謝野晶子訳)1914年)
小説116,554源氏物語古典恋愛宮廷
あらすじ — 空蝉の薄衣を残して逃げる、切ない恋の行方
源氏は伊予介の後妻空蝉への想いを募らせていたが、彼女に拒絶され眠れぬ夜を過ごしていた。空蝉の義理の弟小君を仲立ちに、再び逢瀬の機会を狙う源氏。ある夕暮れ、小君の案内で再び空蝉の屋敷を訪れると、空蝉と継娘の軒端荻が碁を打つ姿を垣間見る。夜更けに寝所へ忍び込んだ源氉だったが、空蝉は身を隠し、代わりに無邪気に眠る継娘と一夜を過ごすことになる。翌朝、空蝉の薄衣を形見として持ち帰った源氏は、なおも彼女への恋慕を断ち切れずにいる。人違いという偶然が生んだ新たな関係と、逃げ去った女への募る想い。平安貴族の恋愛の機微を描いた、源氏物語の中でも印象的な一帖である。
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