❝
娘の時代だったならと取り返しのつかない運命が悲しかった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(03 空蝉)」(1914)
❝
努力は功の有無によって、これを敢えてすべきか否かを判断すべきものではない。
幸田露伴「努力論」(1912)
❝
母ちゃん、目に何か刺さった。抜いて、早く早く
新美南吉「手袋を買いに」(1943)
❝
お前さんは真っ先に私の肥料になったんだねえ
谷崎潤一郎「刺青」(1910)
❝
恋しい藤壺の宮によく似ているからだと気がついた瞬間にも、思慕の涙が熱く頬を伝わった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(05 若紫)」(1914)
❝
これは福沢という正体が現れては、たった一発と、安い気はしない
福沢諭吉「福翁自伝」(1899)
❝
自分の中にある偉大なものの小ささを感じることのできない人は、他人の中にある小さなものの偉大さを見逃しがちである。
岡倉天心「茶の本」(1906)
❝
鏡は自惚れの醸造器であるごとく、同時に自慢の消毒器である
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
❝
こうした不用心な時に男も女も間違った運命へ踏み込むものだと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(08 花宴)」(1914)
❝
老夫妻にはそれが自分たちの新しい夢と善意とを裏書きするもののように思われた。
フランツ・カフカ「変身」(0)
❝
なぜこうまで立派なことばかりのできる女だろうと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(19 薄雲)」(1914)
❝
三軍も帥を奪うべし、匹夫も志を奪うべからず。
下村湖人「現代訳論語」(1949)