源氏物語(19 薄雲)
紫式部(与謝野晶子訳)1914年)
小説3118,222源氏物語古典恋愛宮廷
あらすじ — 薄雲の空に重なる別れと、冷泉帝の出生の秘密
明石の上が京の川辺の仮住まいで娘の姫君と暮らしていた冬のこと、源氏は姫君の将来を案じ、紫の上に養女として預けることを提案する。明石の上は我が子を手放すことに苦悶するが、母である尼君の説得と占いの結果により、娘の幸福のために決断する。雪深い冬の日、涙ながらに姫君を源氏に託した明石の上は、二条の院へ向かう車中で別れを惜しむ。紫の上は姫君を実の娘のように慈しみ、盛大な袴着の儀式を執り行う。一方、大井の山荘では明石の上が日々娘を恋い慕って過ごしていた。正月を迎え、二条の院では源氏一家の幸福な春が訪れる。源氏は各夫人たちを気遣いながら、特に山荘の明石の上のもとを度々訪れる。母と子の深い愛情、身分の壁を越えた愛の苦悩、そして子の将来を思う親心が織りなす、平安王朝の雅やかで切ない物語である。
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