❝
しかし私の心のどこかに、彼を憎む気持ちが今日までもずっと残っているのです。
森鷗外「舞姫」(1890)
❝
幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。
太宰治「女生徒」(1939)
❝
この世界に、論理の通らない世界のあること。
中井正一「美学入門」(1941)
❝
狐に化かされるという状態は、つまり心理学者のいう三半規管の疾病であるのだろう。
萩原朔太郎「猫町」(1935)
❝
けれども、誰だって、本当にいいことをしたら、一番幸せなんだね。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(1934)
❝
言葉を世間の読者に寄せる。君たちもたいてい蟹なんですよ。
芥川龍之介「猿蟹合戦」(1923)
❝
死んでも守らなければならない自分を、発見することでもあるのである。
中井正一「美学入門」(1941)
❝
足あり、仁王の足の如し。足あり、他人の足の如し。
正岡子規「病床六尺」(1902)
❝
音楽にこんなに心を奪われていても、彼は動物なのだろうか。
フランツ・カフカ「変身」(0)
❝
私は恥じます。これからは一回一円ずつ払いなさい。
小泉節子「思い出の記」(1908)
❝
前にはあのようにあからさまには笑わなかった。
芥川龍之介「鼻」(1916)
❝
一人前の仕事とは各自がめいめい天賦の才能と力量のあらん限りを尽くすことであろう。
新渡戸稲造「自警録」(1916)
❝
媚態の要は、距離を出来得る限り接近せしめつつ、距離の差が極限に達せざることである。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
❝
人は必要以上の仕事をして生活を複雑にしすぎている。
ソロー「森の生活」(1854)
❝
何でも人間の行くべき所は江戸に限る。
福沢諭吉「福翁自伝」(1899)