山羊の歌
中原中也1934年)
詩・短歌・俳句3614,556青春恋愛郷愁悲哀抒情詩
あらすじ — 青春の痛みと美しさを歌った詩人の代表作
昭和初期の詩人が織りなす心象風景を描いた第一詩集。全編を通して、青春の苦悩と失恋の痛み、故郷への複雑な想いが繊細な言葉で表現されている。 冒頭の「春の日の夕暮」では、穏やかな春の夕暮れの中に漂う孤独感と諦観が描かれ、「サーカス」では「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」という独特の擬音とともに、サーカス小屋の情景に託して人生の哀愁を歌う。「月」では愁いに満ちた夜の心境を、「帰郷」では故郷に戻った時の複雑な感情を表現している。 詩人の内面に去来する様々な感情—恋人への想い、母への慕情、青春の挫折感—が、四季の移ろいや日常の風景と重ね合わされながら歌われる。特に「私の聖母!」で終わる最終章では、失恋の痛みが率直に吐露され、全体の主題が集約されている。 口語と文語を巧みに織り交ぜた独特の詩語と、音楽的なリズム感が特徴的で、近代詩の傑作として今なお多くの読者に愛され続けている抒情詩集である。
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