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蟹工船
小林多喜二(1929年)
約166分
66,369字
あらすじ — 地獄か、希望か。労働者たちの決起
蟹工船という過酷な労働現場。給料は安く、扱いは人間以下。でも仲間との絆が生まれ、やがて怒りが力に変わる。100年前の物語だけど、不公正に立ち向かう若者たちのリアルな声が、今も胸に響く。
この作品のひとふみ
俺にだって嬶(かかあ)や子供はいるんだで
小林多喜二
だからこそ、あっちへ行っても始終我帝国の軍艦が我々を守っていてくれることになっているのだ。それを今流行りの露助の真似をして、飛んでもないことをケシかけるものがあるとしたら、それこそ、取りも直さず日本帝国を売るものだ
小林多喜二
ずるけてサボるんでねえんだ。働けねえからだよ
小林多喜二
誰だって身体がおかしくなっていた。イザとなったら「仕方がない」やるさ。「殺されること」はどっち道同じことだ。そんな気が皆にあった。――ただ、もうたまらなかった。
小林多喜二
本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二
皆、畜生! ッて気でいる
小林多喜二
ところが、浅川はお前達をどだい人間だなんて思っていないよ
小林多喜二
何アんだ、俺達と同じ人間ではないか、ということが、然し直ぐ分らさった。
小林多喜二
北海道では、字義通り、どの鉄道の枕木もそれはそのまま一本々々労働者の青むくれた「死骸」だった。
小林多喜二
「こ、こ、殺される前に、こっちから殺してやるんだ」どもりがブッきら棒に投げつけた。
小林多喜二
ずるけてサボるんでねえんだ。働けねえからだよ
小林多喜二
嘘こけ! そんだったら、俺なんて社長になってねかならないべよ
小林多喜二
たった一人の寝がえりものは、三百人の命を殺すということを知らなければならない。
小林多喜二
もう、こんな事が三日も続けば、キット死んでしまう人もいます。――ちょっとでも金のある家ならば、まだ学校に行けて、無邪気に遊んでいれる年頃の私達は、こんなに遠く……
小林多喜二
俺達には、俺達しか、味方が無(ね)えんだな。始めて分った
小林多喜二
本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二
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