菊池寛1920年)
小説207,875誇り
あらすじ — 死の間際でも意地を捨てられない男の、哀しい肖像
リエージュの町で誰もが知る社交的な砲兵士官ゼラール中尉は、魅力的な外見と快活な性格の持ち主だったが、なぜか深い友人ができなかった。新しい士官との友情も一月ほどで冷めてしまうのが常だった。新任のガスコアン大尉との交友も順調に始まったが、中尉の強引で独断的な性格に大尉は次第に辟易する。ワインの品質を巡る議論で決定的に対立した二人は、やがてドイツ軍のベルギー侵攻の可能性についても激論を交わす。中尉の予測が的中し第一次世界大戦が勃発すると、リエージュは戦場と化す。自分の正しさが証明された得意感と祖国の危機への憂慮に複雑な感情を抱く中尉の運命は、戦火の中で思わぬ展開を迎える。
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