もどる
形
菊池寛(1920年)
小説
約20分
7,875字
あらすじ — 死の間際でも意地を捨てられない男の、哀しい肖像
ベルギーの要塞に勤務するゼラール中尉は、華やかで人当たりがいいのに、なぜか友人が一人もできない。その理由は、何事にも自分の意志を押し通す「病的な性癖」にあった。新任のガスコアン大尉との友情も、やがて葡萄酒論争から決裂する。そして第一次大戦が勃発。砲火の中で瀕死となった中尉が最後に囁いた言葉は――。菊池寛が描く、人間の「我執」の物語。
この作品のひとふみ
ゼラール中尉には、不思議なことに友人が一人もできなかったのである。
菊池寛
自分の意志を中尉の意志の奴隷にするのと、あまり変わらないこと
菊池寛
時が証明するのを待とう
菊池寛
どうです、時は正当な審判者ですね
菊池寛
時は本当の審判者でないか
菊池寛
呪われた意地につきまとわれているゼラール中尉を憫まずにはいられなかった。
菊池寛
本文を読む →