山越え
宮沢賢治1921年)
小説166,217自然
あらすじ — 山で迷ったら、レストランは罠だった。
狩猟を楽しみに山奥へやってきた二人の若い紳士は、獲物もなく道に迷ってしまう。空腹と寒さに困り果てていると、突然「山猫軒」という西洋料理店が現れる。「どなたもお入りください」の看板に喜んで入店するが、奥へ進むごとに奇妙な注文が続く。髪を整え、鉄砲を置き、服を脱ぎ、クリームを塗り、香水をかけ、最後には塩をもみ込めと要求される。やがて二人は恐ろしい真実に気づく—ここは客を料理して食べる店なのだ。絶望的な状況の中、突然現れた愛犬たちが彼らを救い出す。無事に猟師に発見され東京へ帰ったものの、恐怖で歪んだ顔は二度と元に戻ることはなかった。欲望と驕りへの痛烈な風刺を込めた、賢治の代表的童話作品。
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