私がよそに行っている時、あなたは寂しいの。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
慈愛大切な人を気遣うとき
類のないお人よしの、そして信頼のできる者は私で、他の男性のすることはそんなものでないことを経験なさったでしょう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)」(1914)
慈愛自分の善意が理解されないとき
末遠き二葉の松に引き分かれいつか木高きかげを見るべき
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
哀愁愛する子どもを手放さなければならないとき
私は愛することはなかなかできないけれど私は愛せねばならない。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
苦悩愛の理想と現実の狭間で悩むとき
決してご遠慮はありません
宮沢賢治山越え」(1921)
皮肉甘い誘いに惑わされそうなとき
私はどんな罪を前生で犯してこうした悲しい目に遭うのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(13 明石)」(1914)
無常人生の苦境で自分の運命を問うとき
私は天皇を好きである。大好きである。
太宰治黄金風景」(1939)
慈愛本当に大切なものを見つめ直したとき
このままの姿では、とても何千里となく遠い国へ帰ることはできません。
小川未明赤い船」(1922)
諦念現実の厳しさを突きつけられたとき
こんなおいしいご飯を食べたことはないと思うほどだった。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
慈愛困った時に助けられたとき
私自身は、ナオミに惚れているのですから、どう思われても仕方がありません
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
開き直り全てを受け入れたとき
この美しい人たちは皆自分の一家族であるという幸福を源氏は感じた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(32 梅が枝)」(1914)
充実大切な人たちに囲まれた幸せを実感するとき
「いき」は恋の束縛に超越した自由なる浮気心でなければならぬ。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
静寂日本文化の本質を理解したいとき
すべての人間が神の前においては平等であることを知らない者の人間の世界において平均化を求める傾向である。
三木清人生論ノート」(1941)
皮肉嫉妬心の醜さを自覚するとき
これはまあ、何という恐ろしい事実であろう。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
恐怖信じられない真実に直面したとき
道もなき蓬をわけて君ぞこし誰にもまさる身のここちする
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
希望長い絶望の後に希望の光が見えたとき
天は私の希望を奪った。
下村湖人現代訳論語」(1949)
悲しみ大切な人を失ったとき
いやだったら、いやだったら、いやだったら!
新美南吉」(1943)
悲しみ大切な人を失う恐怖に襲われたとき
宮様、宮様、お馬の前にひらひらするのはなんじゃいな
島崎藤村破戒」(1906)
希望新しい時代の始まりを実感したとき
もうあとへは退けない気になっていて、再び情火を胸に燃やしながら心をこめた手紙を続いて送っていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
執着恋が叶わない相手への想いが抑えられないとき
そして私は姫君の顔を見ないでいるのだね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
切なさ愛する人との別れを前にしているとき