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我より福を分ち与うれば、人もまた我に福を分ち与うべく、天道は復すことを好む。
幸田露伴「努力論」(1912)
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すべてのことは昔より悪くなっていく末世でも、仮名の字だけは近頃の方がよくなった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(32 梅が枝)」(1914)
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老夫妻にはそれが自分たちの新しい夢と善意とを裏書きするもののように思われた。
フランツ・カフカ「変身」(0)
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あなたは死という事実をまだ真面目に考えたことがありませんね。
夏目漱石「こころ」(1914)
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われわれが死ぬまでにはこの世の中を少しなりとも善くして死にたいではありませんか
内村鑑三「後世への最大遺物」(1897)
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私は黙って俯向うつむいていた。何を言っても駄目だ。何も言うまいと心で誓った。
室生犀星「幼年時代」(1919)
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回という人間は決して馬鹿ではないのだ。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
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俺たちには、俺たちしか味方がねえんだな。初めて分かった
小林多喜二「蟹工船」(1929)
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このごろはモルヒネを飲んでから写生をやるのが何よりの楽しみとなっている。
正岡子規「病床六尺」(1902)
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あなたが死んでしまうのよ。雨宮潤一という人間を殺してしまうのよ
江戸川乱歩「黒蜥蜴」(1934)
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狂つた智恵子は口をきかない ただ尾長や千鳥と相図する
高村光太郎「智恵子抄」(1941)
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俺はお前を本当の美しい女にするために、刺青の中へ俺の魂を打ち込んだのだ。
谷崎潤一郎「刺青」(1910)
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そしてナオミが来てくれたら、彼女は女中の役もしてくれ、小鳥の代わりにもなってくれよう。
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
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せねば、餓死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。
芥川龍之介「羅生門」(1915)