もどる
パスカルの言葉
パスカル(1943年)
約7分
2,921字
あらすじ — 天才数学者が遺した人間観察の断片——島崎藤村が選んだパスカルの言葉
島崎藤村がパスカルの『パンセ』から心に響く言葉を選び抄訳した小品集。人間の弱さ、虚栄、気晴らし、信仰について、鋭い洞察が凝縮されている。短い断章の一つ一つが、現代の私たちの心理をも見事に言い当てる。
この作品のひとふみ
些細なことが私達を慰める。何故といふに些細なことが私達を悲ませるから。
パスカル
人は一つの葦に過ぎない。その性質に於て最も弱い葦だ。しかし彼は考へる葦だ。
パスカル
多くの煩ひから私達を慰めて呉れる唯一のものは氣晴しといふことだ。それでありながら氣晴しほど煩はしいものも無い。
パスカル
心胸には道理に知れない道理がある。わたしたちは千百の事物に於いてその道理以外の道理を知る。
パスカル
好奇心は虚榮に過ぎない。私達は何かの話が出來るといふだけのことで、ある一つの事を知らうと思ふことが、よく有る。
パスカル
本文を読む →