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魚服記
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魚服記
太宰治(1933年)
小説
約12分
4,810字
怪奇・幻想
あらすじ — 山奥の少女が滝壺に飛び込むとき、彼女は魚になったのか
作家である父親が妻と三人の幼い子供たちと狭い家で暮らす日常を描いた私小説。長男は四歳になっても歩けず言葉も話せない障害児で、夫婦はその現実を受け入れることができずにいる。生活は困窮し、母親は家事と育児に追われて疲弊している。ある日の夕食時、母親が胸の汗を「涙の谷」と表現したことから夫婦間に微妙な空気が流れる。父親は仕事部屋に逃避し、酒場で桜桃を食べながら「子供よりも親が大事」と自分に言い聞かせる。
この作品のひとふみ
子供より親が大事、と思いたい。
太宰治
この、お乳とお乳のあいだに、……涙の谷、……
太宰治
生きるということは、たいへんなことだ。
太宰治
あちこちから鎖が絡まっていて、少しでも動くと、血が噴き出す。
太宰治
はっきり言おう。くどくどと、あちこち持って回った書き方をしたが、実はこの小説、夫婦喧嘩の小説なのである。
太宰治
私は議論をして、勝ったためしがない。
太宰治
子供よりも親が大事。
太宰治
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