はっきり言おう。くどくどと、あちこち持って回った書き方をしたが、実はこの小説、夫婦喧嘩の小説なのである。
太宰治魚服記」(1933)
皮肉本音を隠すのに疲れて正直になりたいとき
文学を専門的にまでやる人で長寿と幸福を二つとも揃って得ている人は少ない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
無常才能と幸福について考えるとき
お前さんは真っ先に私の肥料になったんだねえ
谷崎潤一郎刺青」(1910)
狂気自分の本性が覚醒したとき
ただ生死の別れだけが私たちを引き離すものだと思います。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(23 初音)」(1914)
覚悟永遠の愛を誓うとき
未来の天才は、まだそれらの実の中に何人いるかも分からないまま眠っている。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
畏怖可能性について思いを馳せるとき
生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならぬ。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
決意学問や思想に迷いを感じているとき
人と接触をせずに奥に引き入ってばかりいることも、気高いようであまり感じのいいものではない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
教訓バランスの取れた生き方を模索するとき
虫が知らすとでも言うのか、何だかこう、傍見をしているすきに何か起きそうで、どうも外へ目を向けられなかった
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
予感何か重大なことが起きる直前
原稿には、わざと省いて置きましたが、表題は「人間椅子」とつけたい考えでございます。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
驚き真実と虚構の境界が曖昧になるとき
織物などもやはり古い物のほうに芸術的なものが多い
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(32 梅が枝)」(1914)
洞察物事の本質や価値について考えるとき
お前と首と、どっちか一つを選ばなければならないなら、私は首を諦めるよ
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)
愛情本当の愛を試されるとき
子供がどこにいても、しあわせに暮らしてくれたなら、私の喜びは、それに勝ったことはない。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
慈愛親として子どもの幸せを願うとき
心の欲する所に従えども矩を踰えずと。
下村湖人論語物語」(1938)
達観人生の完成形を知りたいとき
僕はお母さんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
慈愛大切な人のために何かを犠牲にしようと決意するとき
幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。
太宰治女生徒」(1939)
諦念人生の現実を受け入れようとするとき
なぜこんな可愛い友達を一度でも殴ったろうと思った。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
後悔大切な人を傷つけてしまったことを悔やむとき
晩に新しい下駄をおろすと狐がつくというよ
新美南吉」(1943)
恐怖根拠のない迷信に不安になったとき
明治の木にはとうてい仁王は埋まっていないものだと悟った
夏目漱石夢十夜」(1908)
諦念理想と現実の違いに直面したとき
読者諸君、事件は実に面白くなって来た。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
興奮謎が深まっているとき
貧乏でも人にへつらわない、富んでも人に驕らない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
誇り自分の立場を見つめ直すとき