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恩讐の彼方に
菊池寛(1919年)
小説
約40分
23,828字
復讐
贖罪
信仰
あらすじ — 復讐を超えた真の救済
主君を殺してしまった武士・市九郎が、罪悪感に苛まれながら逃亡の果てに僧侶となり、危険な山道にトンネルを掘る壮大なプロジェクトを始める。一方、父の仇を追い続ける息子・実之助との運命的な出会いが待っている。復讐と贖罪、そして最後に見える人間の可能性を描いた、めちゃくちゃ重厚で感動的な物語。昔の人も今の人も変わらない、人としての葛藤と成長が胸に刺さる。
この作品のひとふみ
どうせ死ぬのだと思うと、そこに世間もなければ主従もなかった。
菊池寛
自分が主殺しの大罪を犯したことに気がついて、後悔と恐怖とのために、そこにへたばってしまった。
菊池寛
一刻も早く自分の過去から逃れたかった。彼は、自分自身からさえも、逃れたかった。
菊池寛
身のほどを知らぬたわけじゃ
菊池寛
ただそこに、晴々した精進の心があるばかりであった。
菊池寛
もはや期年のうちに成就すべき大願を見果てずして死ぬことが、やや悲しまれた
菊池寛
敵と敵とが、相並んで槌を下した。
菊池寛
二十一年の大誓願、端なくも今宵成就いたした
菊池寛
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