❝
あなたの顔を見ないと私は悲しく思いますよ。きっとですよ。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
❝
雲雀はしきりに啼きながら高く高く雲間へ這入りいつまでたっても降りて来ない
谷崎潤一郎「春琴抄」(1933)
❝
無限なものの知覚は有限なものの知覚よりも先のものとして私のうちにある。
デカルト「省察」(1641)
❝
私は愛することはなかなかできないけれど私は愛せねばならない。
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
❝
老夫妻にはそれが自分たちの新しい夢と善意とを裏書きするもののように思われた。
フランツ・カフカ「変身」(0)
❝
あまりまじめ一方で、最後まで女らしく書かれていないのが悪いと思うのですよ。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(25 蛍)」(1914)
❝
これ、壮二君のおもちゃにあげてください。ぼくは人殺しなんてしませんよ。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
❝
風に吹かれてどこへでも行ってしまおうというのは少し軽々しい。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(28 野分)」(1914)
❝
真上からたたきのめされて、下の漁夫の首が胸の中に、杭(くい)のように入り込んでしまった。
小林多喜二「蟹工船」(1929)
❝
自分の気持ちをほのめかしてだけでも言うことのできる母というものを玉鬘は持っていなかった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(30 藤袴)」(1914)
❝
腕のある人が、正しい道を踏んで富を積むのが、何で悪かろう。
下村湖人「論語物語」(1938)
❝
私は議論をして、勝ったためしがない。
太宰治「魚服記」(1933)
❝
自分の意志を中尉の意志の奴隷にするのと、あまり変わらないこと
菊池寛「形」(1920)
❝
あの人は棺に入らないで回転窯の中へ入ってしまいましたわ。
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」(1926)
❝
前にはあのようにあからさまには笑わなかった。
芥川龍之介「鼻」(1916)