そう、どちらかが狐なんだろうね。でも欺されていらっしゃればいいじゃない
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(04 夕顔)」(1914)
切なさ正体を隠し合う恋人同士が互いの秘密を感じ取ったとき
信用しないって、特にあなたを信用しないんじゃない。人間全体を信用しないんです。
夏目漱石こころ」(1914)
絶望人間不信の深淵を覗くとき
心の欲する所に従えども矩を踰えずと。
下村湖人論語物語」(1938)
達観人生の完成形を知りたいとき
昔から、人魚は不吉なものとされている。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
恐怖偏見や迷信に直面したとき
袖濡るる露のゆかりと思ふにもなほうとまれぬやまと撫子。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
切なさ禁じられた恋に苦しむとき
このことから、神が欺く者であり得ないことは十分に明らかである。
デカルト省察」(1641)
畏敬人生の根本的支えを求めるとき
つまらない親にまさった子は自然に任せておきましてはできようのないことかと思います。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(21 乙女)」(1914)
覚悟親として子の将来を真剣に考えるとき
ちょっ、あんないたずらをしなけりゃよかった。
新美南吉牛をつないだ椿の木」(1943)
後悔自分のした行動を深く反省するとき
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
皮肉人間を評価するとき
「私は本当に、このおかしくなったような、男の度を越したヒステリーともいうべき発作に悩まされました」
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
狂気恋に狂うとき
けれども本当の幸いはいったい何だろう
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
無常人生の目標を見失ったとき
文六ちゃんがコンと咳をした!
新美南吉」(1943)
恐怖些細なことが大きな不安に変わるとき
正直だから、どうしていいか分からないんだ。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
孤独複雑な人間関係に巻き込まれたとき
私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
好奇心日常に刺激を求めているとき
永遠の驚きをもって自然をのぞいている。
森鷗外最後の一句」(1915)
畏怖世界の美しさに圧倒されたとき
どうしてあの人に生まれて、この人に生まれてこなかったのか。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
切なさ恋する人との身分の違いを痛感するとき
おまえはもうカムパネルラを探してもむだだ
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
諦念大切な人を失った現実を受け入れるとき
青春というものは、ずいぶん大事なものなのよ。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
切なさ自分の人生に後悔を感じているとき
私の体を、しっかり抱いてもらいたかった。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
切なさ人生で体験できなかったことへの憧れを感じたとき
何でも人間の行くべき所は江戸に限る。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
決意長崎を離れる時