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幼年時代
室生犀星(1919年)
小説
約54分
32,230字
孤独
悲哀
成長
あらすじ — 家族って何?少年の心の叫び
実の親と養親の間で揺れ動く少年の物語。本当の家族はどこにあるのか、愛されているのかわからない不安の中で成長していく主人公の心の動きが、めちゃくちゃリアルに描かれてる。現代の家族関係に悩む人にも刺さる、室生犀星の代表的な自伝的小説。読んでると胸がキュッとなるけど、それが青春なんだよね。
この作品のひとふみ
「またおっかさんところへ行ったのか。」とたずねるごとに、私はそしらぬ振りをして、「いえ。表で遊んでいました。」
室生犀星
私は黙って俯向うつむいていた。何を言っても駄目だ。何も言うまいと心で誓った。
室生犀星
私はこの全世界のうちで一番不幸者で、一番ひどい苦しみを負っているもののように感じた。
室生犀星
九歳の冬、父が死んだ。
室生犀星
母は私にも別れの言葉もいうひまもなかったのか、それきり私は会えなかった。
室生犀星
私はしらずしらず教壇の方へ行って、ボールドに姉さんという字をかいていた。
室生犀星
私は「大きくなったら……」と深い決心をしていた。「もっと大きくなったら……」
室生犀星
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