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海は君を呼んでいた。 そしてカンヴァスもまた 君を呼んでいた。
有島武郎「生れ出づる悩み」
背景解説
生活のために海に出なきゃいけない。でも絵を描きたくてたまらない。この二つの「呼び声」の間で引き裂かれる感覚。やりたいことと、やらなきゃいけないこと。現代の僕らも同じ板挟みを経験してる。100年前から人間は変わってない。
二つの呼び声に、引き裂かれる。
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『生れ出づる悩み』の他のひとふみ
生れ出づる悩みを持つ者は、 その悩みの故に高い。
有島武郎
しかし君は描かずにはいられなかった。 描くことが君の呼吸であった。
有島武郎
荒い冬の海がうねりかえっていた。 波は暗い岩壁に打ちつけて、 白い泡をかんでは砕けた。
有島武郎
君の絵には学問がなかった。 しかし命があった。
有島武郎
芸術は長く、人生は短い。 しかし人生なくして 芸術はあり得ない。
有島武郎
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