源氏物語(31 真木柱)
紫式部(与謝野晶子訳)1914年)
小説3822,572源氏物語古典恋愛宮廷
あらすじ — 真木柱に歌を残して去る少女の悲しみ
源氏は玉鬘を右大将との政略結婚に導いたが、玉鬘は心を開けずにいた。大将は美しい妻を得た喜びに浸る一方、玉鬘は不本意な結婚を嘆き悲しんでいる。源氏も内心では後悔していたが、もはや取り返しがつかず、せめて体裁を整えようと婚礼の儀式を盛大に行う。 帝から玉鬘の結婚を惜しまれつつも、尚侍の職は続けてよいとの言葉をいただく。兵部卿宮をはじめ多くの男性が失恋の痛手を負った。大将は恋に夢中になり、以前の生真面目さを忘れて玉鬘のもとに通い続ける。 一方、大将の正妻である式部卿宮の娘は、夫の心変わりと新妻の存在に苦悩していた。彼女は物の怪に憑かれがちで病的な発作があったが、本来は高貴で美しい女性であった。父の式部卿宮は娘を自邸に引き取ろうとするが、夫人は複雑な心境で決断できずにいる。 大将は両方の妻への愛情を語るが、その言葉は利己的で、正妻の心をさらに傷つける結果となる。玉鬘への一方的な愛と、長年連れ添った妻への情の間で揺れながらも、結局は新しい恋に溺れていく大将の姿が描かれる。物語は複雑な人間関係の中で、それぞれの登場人物の心の痛みと苦悩を繊細に描写している。
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