上なら、人がいたにしても、どうせ死人ばかりである。
芥川龍之介羅生門」(1915)
母ちゃん、目に何か刺さった。抜いて、早く早く
新美南吉手袋を買いに」(1943)
人をばかにしていやがる、こんな所に我慢が出来るものかと思ったが仕方がない。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
前にはあのようにあからさまには笑わなかった。
芥川龍之介」(1916)
親から子と次第に人間の価値は落ちていきまして、子は親ほどだれからも尊敬されず、愛されもしないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。
新美南吉ごんぎつね」(1932)
不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であろう。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
このようにして、私の情熱は、日々に激しく燃えて行くのでした。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
見よ、鳶は羽ばたきもせず中空から石のように落ちて来るではないか。
中島敦名人伝」(1942)
ただその犯罪の名を言って聞かせるだけです。
芥川龍之介河童」(0)
我より福を分ち与うれば、人もまた我に福を分ち与うべく、天道は復すことを好む。
幸田露伴努力論」(1912)
これがおばあさまか、これがお父さんか、お母さんかと驚くほどにみんな変わっていた。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
これ、壮二君のおもちゃにあげてください。ぼくは人殺しなんてしませんよ。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
自分の意志を中尉の意志の奴隷にするのと、あまり変わらないこと
菊池寛」(1920)
私の手は空っぽである。何も私は持っていない。
宮本百合子貧しき人々の群」(1916)
この上にいっそう苦痛を加えるだけだと思って、御息所はしいて冷ややかになっているのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(10 榊)」(1914)
女というものはうるさがらずに人からだまされるために生まれたものなんですね。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)