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外科室
泉鏡花(1895年)
小説
約18分
7,309字
恋愛
あらすじ — 麻酔を拒む伯爵夫人、その胸に秘めた九年の想い
貴船伯爵夫人の手術の日。夫人は頑なに麻酔を拒絶する。「心に秘密がある。うわごとで漏れるのが怖い」と。周囲の説得を退け、麻酔なしでの手術が始まる。メスが胸に入った瞬間、夫人の口からこぼれた言葉が、九年前の一瞬の出会いに繋がっていく。泉鏡花が描いた、命をかけた究極の恋愛小説。
この作品のひとふみ
麻酔薬はうわ言を言うと申すから、それが怖くてなりません。
泉鏡花
夫人、責任を負って手術します
泉鏡花
いいえ、あなただから、あなただから
泉鏡花
でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!
泉鏡花
ああ、真の美の人を動かすことはあのとおりさ。
泉鏡花
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