物の錆びたことによって人間の古くなったことも思われる。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
無常時の流れと自分の老いを実感するとき
しかし、私の心の上には、切ないほどはっきりと、この光景が焼きつけられた。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
驚き思いがけない美しい瞬間に出会ったとき
あなたが産んだという賢一郎は二十年も前に築港で死んでいる。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
決意親への絶望と決別を表明するとき
私は天皇を好きである。大好きである。
太宰治黄金風景」(1939)
慈愛本当に大切なものを見つめ直したとき
あなたのことなどといっしょにするのは間違いですよ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
狼狽図星を突かれて慌てるとき
美は常に、無限に変わりつつあるといえる。
中井正一美学入門」(1941)
無常変化の時代に立ち向かうとき
けれども、誰だって、本当にいいことをしたら、一番幸せなんだね。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
覚悟人生の意味について深く考えるとき
私自身は、ナオミに惚れているのですから、どう思われても仕方がありません
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
開き直り全てを受け入れたとき
いや、賊自身でも、ほんとうの顔を忘れてしまっているのかもしれません。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
狂気自分が何者かわからなくなったとき
腕のある人が、正しい道を踏んで富を積むのが、何で悪かろう。
下村湖人論語物語」(1938)
自信自分の正しさを確認したいとき
貧乏でも人にへつらわない、富んでも人に驕らない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
誇り自分の立場を見つめ直すとき
末遠き二葉の松に引き分かれいつか木高きかげを見るべき
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
哀愁愛する子どもを手放さなければならないとき
魔物が人の家に初めて現れる時には、あんなひっそりした、初々しいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
畏怖破滅的な出会いを振り返るとき
これは、まるで、風呂屋のペンキ画だ。
太宰治富嶽百景」(1939)
皮肉完璧すぎるものに違和感を覚えたとき
私はこの苦しみに堪えられないと思う。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
恋慕会えない人への想いが募りすぎたとき
今に自分も、あの煙突から煙になって出るのだ。
小泉節子思い出の記」(1908)
無常自分の死後を想像するとき
時は本当の審判者でないか
菊池寛」(1920)
狂気死の淵でも譲れない想いがある時
鹿の黄色い横っ腹なんかに、二三発お見舞いしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。
宮沢賢治山越え」(1921)
狂気傲慢になっているとき
母ちゃん、お星さまは、あんな低いところにも落ちてるのねえ
新美南吉手袋を買いに」(1943)
好奇心世界の美しさに気づいたとき
私の言ったとおりじゃないか。どうしてあんな見る影もない人を源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
軽蔑他人の不幸を見下したくなるとき