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おれは病気の風船のりみたいに、いつも憔悴した方角で、ふらふらふらふらあるいているのだ。
萩原朔太郎「月に吠える」
背景解説
これ、100年前のポエマーが「メンタルヤバい」って言ってるんだけど、表現力がエグすぎる。病気の風船のりって比喩、現代のSNSで病み投稿するより圧倒的に美しくて切ない。萩原朔太郎は日本で初めて口語で詩を書いた革命児で、この一行に込められた絶望感は今読んでも刺さりまくる。
でも彼がなぜここまで病んでいたのか、その理由を知ったらもっと驚くかも。
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『月に吠える』の他のひとふみ
地面の底に顔があらわれ、さみしい病人の顔があらわれ。
萩原朔太郎
ぬすつと犬めが、くさった波止場の月に吠えている。
萩原朔太郎
とほい空でぴすとるが鳴る。またぴすとるが鳴る。
萩原朔太郎
あいつはいつも歪んだ顔をして、窓のそばに突っ立っている。
萩原朔太郎
わたしはくちびるにべにをぬって、あたらしい白樺の幹に接吻した。
萩原朔太郎
半身は砂のなかにうもれていて、それで居てべろべろ舌を出している。
萩原朔太郎
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