❝
道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った。
田山花袋「蒲団」(1907)
❝
俺の父親は俺が八歳になるまで家を外に飲み歩いていたのだ。
菊池寛「藤十郎の恋」(1919)
❝
ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。
新美南吉「ごんぎつね」(1932)
❝
ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎えに来たんだ
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(1934)
❝
われらに罪を犯すものをわが赦すごとくわれらをも赦したまえ
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
❝
おれたちは、これで、うまく行ってる方じゃないかなあ。
岸田国士「紙風船」(1925)
❝
こいつはどうだ、やっぱり世の中はうまくできているねえ。
宮沢賢治「注文の多い料理店」(1924)
❝
媚態の要は、距離を出来得る限り接近せしめつつ、距離の差が極限に達せざることである。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
❝
自由とわがままの違いは、他人に迷惑をかけるかかけないかの間にあります
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
❝
曖昧な立場にいて自身は苦労をし、人からは嫉妬をされなければならない自分であるらしいと玉鬘は嘆かれるのだった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(30 藤袴)」(1914)
❝
ああ、そのときのお前の顔色の、そしてその唇の色までも、なんと蒼ざめていたことったら!
堀辰雄「風立ちぬ」(1938)
❝
そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。
宮沢賢治「よだかの星」(1934)
❝
河童は我々人間のように一定の皮膚の色を持っていません。
芥川龍之介「河童」(0)
❝
我より福を分ち与うれば、人もまた我に福を分ち与うべく、天道は復すことを好む。
幸田露伴「努力論」(1912)
❝
私はこの全世界のうちで一番不幸者で、一番ひどい苦しみを負っているもののように感じた。
室生犀星「幼年時代」(1919)