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病床六尺
正岡子規(1902年)
エッセイ
約157分
94,179字
死
孤独
自然
あらすじ — 6畳一間が全世界
病気で寝たきりになった俳人・正岡子規が、たった六尺の病床から見た世界を描いた超リアルな闘病記。痛みに苦しみながらも、俳句や文学への情熱を失わず、身の回りの小さなことを鋭く観察する姿がマジで心に刺さる。限られた空間だからこそ見えてくる人生の深さと、最後まで創作への熱意を燃やし続ける魂の強さに圧倒される。現代のSNS時代にも通じる「狭い世界からの発信」の原点がここにある。
この作品のひとふみ
病床六尺、これが我世界である。
正岡子規
このごろはモルヒネを飲んでから写生をやるのが何よりの楽しみとなっている。
正岡子規
足あり、仁王の足の如し。足あり、他人の足の如し。
正岡子規
生きていればいいたい事はいいたいもので、毎日見るものは新聞雑誌に限っていれど、それさえ読めないで苦しんでいる時も多い。
正岡子規
梅も桜も桃も一時に咲いている、美しい岡の上をあちこちと立って歩いて、こんな愉快な事はないと、人に話しあった夢を見た。
正岡子規
半年以上もすれば梅の花が咲いて来る。果して病人の眼中に梅の花が咲くであろうか。
正岡子規
草花の一枝を枕元に置いて、それを正直に写生していると、造化の秘密が段々分って来るような気がする。
正岡子規
教育は女子に必要である。
正岡子規
写生という事は、画を画くにも、記事文を書く上にも極めて必要なもので、この手段によらなくては画も記事文も全く出来ない。
正岡子規
「病牀六尺」が百に満ちた。
正岡子規
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