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臆病な自尊心と、 尊大な羞恥心
中島敦「山月記」(1942)
自覚自分のプライドに苦しむとき
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えたいの知れない不吉な塊が 私の心を始終圧えつけていた。
梶井基次郎「檸檬」(1925)
憂鬱理由のない不安に襲われたとき
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トンネルの中の汽車の窓をあけるなんて、 非常識な。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
怒り他人のマナー違反にイラッとするとき
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虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見をしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
不安、直感、緊張何かが起ころうとしていることを無意識に感じているとき
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努力して居る、若くは努力せんとして居る、といふことを忘れて居て、そして我が爲せることがおのづからなる努力であつて欲しい。
幸田露伴「努力論」(1912)
憧れ本当に夢中になれるものを探しているとき
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タッタ一言……タッタ一言……御返事をして下されば……いいのです。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
切なさ、絶望自分の存在を確認してもらいたいのに、相手が返事をくれないとき
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やっぱり、日本人は、同じ日本人に対してでなければ、本当の恋を感じることが出来ないのではあるまいか。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
切なさ、渇望異国人との関係に精神的な満たされなさを感じているとき
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大部分の贅沢は、そして多くのいわゆる人生の慰安物は、人類の向上にとって不可欠でないばかりでなく、積極的な妨害物である。
ソロー「森の生活」(1854)
反省モノを買っても満たされないとき
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ごんは、お念仏がすむまで、井戸のそばにしゃがんでいました。兵十の母の葬列を見送りながら、ごんは思いました。
新美南吉「ごんぎつね」(1932)
悲しみ、反省取り返しのつかないことをしてしまったとき
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ああ、実に! なんという汚らわしい事だろう! いったい、いったいおれが……いや、これは無意味(ノンセンス)だ、これは愚にもつかぬことだ!
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
怒り・葛藤自分の思考の汚さに直面したとき
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君の眼はそこいらの画家の眼とは まるでちがっていた。 ぎらぎらと燃えていた。
有島武郎「生れ出づる悩み」(1918)
衝撃誰かの才能に圧倒されたとき
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百年はもう来ていたんだな
夏目漱石「夢十夜」(1908)
希望, 喜び, 切なさ長く待った先に予期しない幸福を発見したとき
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自分はかつて此の境に佇立して、 落日の光の穏やかに林を照すのを見て、 かの詩人の詩にはじめて思い当ることがあった。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
気づき本の中の言葉が現実と重なった瞬間
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おれはどうしたのだろう?
フランツ・カフカ「変身」(0)
困惑、不安、衝撃自分の身体が変わってしまったことに気づいたとき
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それは、ただ、触覚と、聴覚と、そして僅の嗅覚のみの恋でございます。暗闇の世界の恋でございます。決してこの世のものではありません。これこそ、悪魔の国の愛慾なのではございますまいか。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
陶酔, 恐怖, 倒錯椅子の中で人間の肉体に触れることの快楽に目覚めたとき
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日本人は歴史の前ではただ運命に従順な子供であったにすぎない。
坂口安吾「堕落論」(1947)
虚無感、絶望個人の力の無力さに気づいたとき
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世間というのは、 君じゃないか
太宰治「人間失格」(1948)
怒り「世間」を振りかざす人に出会ったとき
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何が人生において最もよきことぞと問い顧みるとき、官能を透してくる物質の快楽よりも、恋する女と、愛する友と相抱いて、胸をぴたりと融合して、至情と至情との熱烈なる共鳴を感ずるそのときである。
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
愛の本質人生で本当に大切なものを見つめ直したいとき
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もう田舎へは行かない、東京で清とうちを持つんだ
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
希望長く離れていた人との再会で、人生を変える決意をしたとき
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己はお前を何処(どこ)までも追っ駈(か)け廻す積りだから
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
執着、支配欲愛する者を逃がせない切実さを感じたとき