もどる
明日もまた、同じ日が来るのだろう。 幸福は一生、来ないのだ。 それは、わかっている。 けれども、きっと来る、 あすは来る、と信じて寝るのが いいのでしょう。
太宰治「女生徒」
背景解説
物語の最後の言葉。「幸福は一生来ない」と分かっていても、「でも明日は来ると信じて寝よう」。この矛盾こそが人間の強さだと太宰は言っている。絶望と希望が同居する、信じられないくらい美しいラスト。読むたびに泣きそうになる。
絶望の中の希望。これが太宰の本気。
あらすじを見てみる →
本文を読む →
『女生徒』の他のひとふみ
幸福は一夜おくれて来る。 幸福は、――
太宰治
美しく生きたいと思います。
太宰治
いま、いま、いま、と 指でおさえているうちにも、 いま、は遠くへ飛び去って、 あたらしい「いま」が来ている。
太宰治
お茶がおいしいときにも、 きっとお父さんを思い出す
太宰治
朝は、いつでも自信がない。
太宰治
蒲団を持ち上げるとき、よいしょ、と掛声して、はっと思った。
太宰治
幸福を待って待って、とうとう堪え切れずに家を飛び出してしまって、そのあくる日に、素晴らしい幸福の知らせが、捨てた家を訪れたが、もうおそかった。
太宰治
毎日毎日、失敗に失敗を重ねて、あか恥ばかりかいていたら、少しは重厚になるかも知れない。
太宰治
女は、自分の運命を決するのに、微笑一つでたくさんなのだ。
太宰治
← ホームに戻る