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いま、いま、いま、と 指でおさえているうちにも、 いま、は遠くへ飛び去って、 あたらしい「いま」が来ている。
太宰治「女生徒」(1939)
孤独
時間が過ぎるのが怖いとき
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この極楽の蓮池の下は、丁度地獄(じごく)の底に当って居りますから、水晶(すいしよう)のような水を透き徹して、三途(さんず)の河や針の山の景色が、丁度覗(のぞ)き眼鏡(めがね)を見るように、はっきりと見えるのでございます。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
驚き、不安、深い考察
世界観のすべてが覆されるとき、パラダイムシフトを経験したいとき
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駄目よ、譲治さんは!そんな気の弱いことを云っているから駄目なのよ。ダンスなんて云うものは、稽古ばかりじゃいくらやったって上手になりッこありゃしないわよ。人中へ出てずうずうしく踊っているうちに巧くなるものよ
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
決意
失敗を恐れて一歩を踏み出せない者に背中を押してほしいとき
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これらの人物はただこれを文字の問屋と言うべきのみ。その功能は飯を食う字引に異ならず。国のためには無用の長物、経済を妨ぐる食客と言うて可なり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
怒り、無力感、警告
努力しているのに社会で役立たない自分に不安を感じるとき
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親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
自嘲, 諦観
自分の人生を冷徹に見つめたいとき
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僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
驚き
自分の推理が完全だと思い込んでいるとき
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一つの物体の幾何学的の容量は、これが見出される基準系の運動状態に必ずしも無関係ではありません。
アインシュタイン「相対性理論」(1916)
空間の相対性
世界の見え方が立場で変わることに気づいたとき
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外には、ただ、 黒洞々たる夜が あるばかりである。
芥川龍之介「羅生門」(1915)
虚無
すべてが終わったあとに
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おれは人殺(ひとごろし)であったんだなと始めて気がついた途端(とたん)に、背中の子が急に石地蔵のように重くなった。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
絶望, 罪悪感, 恐怖
自分の隠された罪と向き合わされたとき
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孔子は一生こつこつと地上を歩きながら、天の言葉を語るようになった人である。天の言葉は語ったが、彼には神秘もなければ、奇蹟もなかった。
下村湖人「論語物語」(1938)
敬意
特別な才能がない自分に自信が持てないとき
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こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己(おれ)のものだぞ。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
怒り、独占欲
自分の利益を守りたい一心に、他者を突き放すとき
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桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
孤独、余韻
答えのない問いと向き合うとき
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自分が、如何に生く可きかを學んでゐたと思つてゐる間に、自分は、如何に死す可きかを學んでゐたのである。
レオナルド・ダ・ヴインチ「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
生と死の逆転
生きる意味を考えたいとき
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柳吉はええ加減な男であった。 しかし、ええ加減な男には ええ加減な男なりの 愛嬌があった。
織田作之助「夫婦善哉」(1940)
愛嬌
ダメな自分を許したくなったとき
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僕の可愛いナオミちゃん、僕はお前を愛しているばかりじゃない、ほんとうを云えばお前を崇拝しているのだよ。お前は僕の宝物だ、僕が自分で見つけ出して研きをかけたダイヤモンドだ。
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
執着、支配欲、歪んだ愛情
結婚を決めた直後に、ナオミに対して自らの感情を告白するとき
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父はいつも酔っぱらっている。スワは父の顔色ばかり窺っていた。
太宰治「魚服記」(1933)
孤独、緊張
家庭環境に押しつぶされそうなとき
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雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。
夏目漱石「草枕」(1906)
感動、覚醒
人生の本質的な生き方について考えたいとき
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それは、夢の様に荒唐無稽(こうとうむけい)で、非常に不気味な事柄でした。でも、その不気味さが、いいしれぬ魅力となって、私をそそのかすのでございます。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
誘惑、危険への惹かれ
禁断の計画に心が揺らいでいるとき
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えたいの知れない不吉な塊が 私の心を始終圧えつけていた。
梶井基次郎「檸檬」(1925)
憂鬱
理由のない不安に襲われたとき
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いいねえ。富士は、やつぱり、 いいとこあるねえ。 よくやつてるなあ。
太宰治「富嶽百景」(1939)
安らぎ
不器用な人を応援したいとき
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