ホーム
/
作品一覧
/
魔術
もどる
魔術
芥川龍之介(1920年)
小説
約8分
3,098字
怪奇・幻想
哲学
あらすじ — 欲を捨てれば魔術が使える——でも人間に、それができるだろうか
著者が松江を訪れた際の印象を綴った紀行文的作品。川の水と木造の橋、千鳥城の天主閣に深く心を奪われる一方で、古い青銅鏡を銅像の材料として破壊する光景や無粋な防波工事に憤りを感じる。過去の美しいものを愛しながらも、単なる懐古主義ではなく真の芸術的価値を見極める眼を持つ著者は、松江が持つ豊かな水の恵みを活かした美しい都市建設の可能性を論じ、水辺に灯る切子灯籠の美しさに感動を込めて筆を置く。
この作品のひとふみ
天主閣は、明治の新政府に参与した薩長土肥の足軽輩に理解されるべく、あまりに大いなる芸術の作品であるからである。
芥川龍之介
しかし東京ないし大阪のようになるということは、必ずしもこれらの都市が踏んだと同一な発達の道筋によるということではない。
芥川龍之介
松江の川についてはまた、この稿を次ぐ機会を待って語ろうと思う。
芥川龍之介
水と建築とはこの町に住む人々の常に顧慮すべき密接なる関係に立っているのである。
芥川龍之介
本文を読む →