私は淋しい人間です
夏目漱石こころ」(1914)
孤独、切実さなぜ何度も来るのかと問われ、自分の心の空白と向き合うとき
熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中のほうが広いでしょう。とらわれちゃだめだ。
夏目漱石三四郎」(1908)
解放感、目覚め、衝撃既成概念や国家的な圧力に縛られていた自分の殻を破りたいとき
荒い冬の海がうねりかえっていた。 波は暗い岩壁に打ちつけて、 白い泡をかんでは砕けた。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
緊迫困難に立ち向かわなければならないとき
何が人生において最もよきことぞと問い顧みるとき、官能を透してくる物質の快楽よりも、恋する女と、愛する友と相抱いて、胸をぴたりと融合して、至情と至情との熱烈なる共鳴を感ずるそのときである。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
愛の本質人生で本当に大切なものを見つめ直したいとき
哲学は現実に就いて考えるのでなく、現実の中から考えるのである。
三木清哲学入門」(1940)
目が覚める頭でっかちになっているとき
遠い外国で便り少い独りぽっちとなって一時は随分困ったろうと思われます。
小泉節子思い出の記」(1908)
孤独, 切なさ誰かが不安や孤独を感じているときに
背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩(も)らさない鏡のように光っている。
夏目漱石夢十夜」(1908)
恐怖, 絶望, 無力感逃げられない真実と向き合う必要があると感じたとき
その夜おれと山嵐はこの不浄(ふじょう)な地を離(はな)れた。船が岸を去れば去るほどいい心持ちがした。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
解放感堕落した環境から脱け出し、自分らしく生きたいとき
金魚のふんみたいに ついて歩くなんて
太宰治斜陽」(1947)
切なさ自分の弱さに気づいたとき
努力して居る、若くは努力せんとして居る、といふことを忘れて居て、そして我が爲せることがおのづからなる努力であつて欲しい。
幸田露伴努力論」(1912)
憧れ本当に夢中になれるものを探しているとき
海蔵はそれから少しいい人になりました。
新美南吉牛をつないだ椿の木」(1943)
温かさ、希望人は変われるのかと問いたくなったとき
一つの物体の幾何学的の容量は、これが見出される基準系の運動状態に必ずしも無関係ではありません。
アインシュタイン相対性理論」(1916)
空間の相対性世界の見え方が立場で変わることに気づいたとき
自分はこうした武蔵野を愛するものである。
国木田独歩武蔵野」(1898)
愛情自分の好きなものを素直に言いたいとき
人類多しといえども、鬼にもあらず蛇にもあらず、ことさらにわれを害せんとする悪敵はなきものなり。
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
希望, 決意人間関係に不安や警戒心を感じているとき
どっちへ行けば戻れるのか、いっこうに見当がつかなくなっていました。
宮沢賢治山越え」(1921)
不安, 孤立感迷ってしまい、先が見えないとき
皆、畜生! ッて気でいる
小林多喜二蟹工船」(1929)
怒り不当な扱いに対して、仲間と一緒に立ち上がりたいとき
やっとの事でそこまで来ると、 もう遠い薄暗がりの中にも、 見覚えのある家が何軒かあった。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
希望やっと安全な場所にたどり着いたとき
学識あり、才能あるものが、いつまでか一少女の情にかゝづらひて、目的なき生活(なりはひ)をなすべき。
森鷗外舞姫」(1890)
葛藤, 決意友人の忠告を受けたとき
徒手空拳(としゅくうけん)、南洋の島へおしわたって、今日(こんにち)の成功をおさめたほどの快男児ですから、この人さえ帰ってくれたら、家内のものは、どんなに心じょうぶだかしれません。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
希望危機的状況にありながら、心の支えを求めるとき
参謀本部編纂の地図をまた繰開いて見るでもなかろう、と思ったけれども、余りの道の険しさに、つい手が出た。
泉鏡花高野聖」(1900)
不安未知の道に踏み出す不安を感じたとき