坊っちゃん
夏目漱石1906年)
小説261104,246青春風刺
あらすじ — 無一文でも、俺は曲がらない。
江戸っ子気質の無鉄砲な青年が、東京物理学校を卒業後、四国の中学校で数学教師として赴任する物語。主人公は子供の頃から正義感が強く、曲がったことが大嫌いだが、その直情径行な性格ゆえに損ばかりしている。唯一理解してくれた下女の清に見送られ、松山の中学校へ向かうが、そこで待ち受けていたのは陰湿な人間関係と派閥争いだった。 赤シャツと呼ばれる教頭、うらなりと呼ぶ気の弱い英語教師、野だいこと名付けた画学教師など、個性的な同僚たちに囲まれながら、主人公は持ち前の正直さで学校内の不正や陰謀に立ち向かう。特に、赤シャツがうらなりから婚約者を奪い取ろうとする卑劣な策略を目の当たりにし、義憤に駆られる。山嵐と呼ぶ体操教師と意気投合し、悪事を働く赤シャツ一派に制裁を加えるが、結果的に学校を去ることになる。 清の待つ東京へ戻った主人公は、街鉄道の技手として働きながら清と暮らす。しかし清は三年後に亡くなり、主人公は独身のまま現在に至る。痛快な関西弁と江戸っ子の気風が織りなす、権力や偽善への痛烈な批判を込めた青春小説である。
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