❝
あんなことをなぜしてしまったんだろう。取り返しのつかないことになってしまった。もう僕は駄目だ。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
❝
本当に必要なものは実はごくわずかなのだ。
ソロー「森の生活」(1854)
❝
犀でもなく虎でもなく、あの荒れ野をさまよっている。
下村湖人「論語物語」(1938)
❝
私は恋というものを(たびたび申し上げたように)あまり好ましく思わないようになっているのです。
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
❝
椅子の中の恋(!)それがまあ、どんなに不可思議な、陶酔的な魅力を持つか。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
❝
俺は世の中を駆けて通った。そしてあらゆる歓楽を、髪を掴んで引き寄せるようにした。
ゲーテ「ファウスト」(1808)
❝
神様があの美貌に見入ってどうかなさらないかと思われるね、気味の悪い。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
❝
春は眠くなる。猫は鼠を捕ることを忘れ、人間は借金のあることを忘れる。
夏目漱石「草枕」(1906)
❝
逆上は普通の人間を、普通の人間の程度以上につり上げて、常識のある者に、非常識を与える者である。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
❝
若い二人の恋が愈いよいよ人目に余るようになったのはこの頃であった。
田山花袋「蒲団」(1907)
❝
そんなことをしてはたいへんよ。世間体もあります。私が生きている間は邸を人手に渡すなどということはできるものではない。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(15 蓬生)」(1914)
❝
人が自分を知ってくれないということは少しも心配なことではない。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
❝
失敗をこわがる人は科学者にはなれない。
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
❝
僕たちに父親てておやがあるわけはない。そんなものがあるもんか。
菊池寛「父帰る」(1917)
❝
不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であろう。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
❝
ここが目的の場所よ。潤ちゃん、あんた何を見ても、声を立てたりしちゃいけませんよ。
江戸川乱歩「黒蜥蜴」(1934)
❝
私は、今夜、殺される。殺されるために走るのだ。
太宰治「走れメロス」(1940)