なかなかに折りやまどはん藤の花たそがれ時のたどたどしくば
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
しかし、下人は雨がやんでも、特別どうしようという当てはない。
芥川龍之介羅生門」(1915)
これは経験が私たちを強いて私たちの基礎に置かせた原理の否定し難い一つの帰結なのです。
アインシュタイン相対性理論」(1916)
何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。
芥川龍之介杜子春」(1920)
昨日の正しさが今日の誤りになる、そういう瞬間瞬間の感覚を、ペンで写して誰に見せるのか。
森鷗外舞姫」(1890)
私は母の手紙の言葉をここで繰り返すことに耐えられない。涙が流れ込んできて、筆を持つ手の動きが止まるからだ。
森鷗外舞姫」(1890)
結局のところ人間の享楽の器は、実に狭いものではないか。実に早く涙であふれるではないか。
岡倉天心茶の本」(1906)
その水晶の笛のような声に、嘉十は目をつぶって震え上がりました。
宮沢賢治やまなし」(1923)
せねば、餓死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
万というからには何事でも、口入れをするのが本当です。
芥川龍之介仙人」(1922)
俺たちに父親があるものか、あればあんな苦労はしていない。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
私はしらずしらず教壇の方へ行って、ボールドに姉さんという字をかいていた。
室生犀星幼年時代」(1919)
血という奴はとにかく特別な汁ですからね。
ゲーテファウスト」(1808)
河童の国は当時の僕には故郷のように感ぜられましたから。
芥川龍之介河童」(0)