もどる
藤十郎の恋
菊池寛(1919年)
小説
約18分
7,362字
恋愛
あらすじ — 二十年ぶりに帰った父を、息子は許せるのか
南海道の小さな町。母と三人の子供は、二十年前に家を捨てた父の不在を抱えて生きてきた。ある日、父親らしき人物の目撃情報が届く。そしてその夜、老いた父が玄関に立つ。長男・賢一郎の怒りは凄まじく、二十年の恨みをぶつける。しかし去ってゆく父の背中を見たとき――。菊池寛が描く、家族の愛と憎しみの一幕劇。
この作品のひとふみ
あなたが産んだという賢一郎は二十年も前に築港で死んでいる。
菊池寛
俺たちに父親があるものか、あればあんな苦労はしていない。
菊池寛
俺の父親は俺が八歳になるまで家を外に飲み歩いていたのだ。
菊池寛
本文を読む →