こうして変わらない愛をかける源氏に真心から信頼している様子に同情がされた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(23 初音)」(1914)
慈愛相手の欠点を受け入れるとき
ほんとうに長く同じであるものは悲しい目を見ます
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
諦観長年連れ添った関係に不安を感じるとき
天から降ったか、地から湧いたか。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
ユーモア自分の出自が全くわからない状況を客観視したとき
どうか私をあなたの所へ連れて行って下さい。焼けて死んでもかまいません。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
切望絶望から希望を見出そうとするとき
傑出した人の行動は目に立ちやすくて気の毒だ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(10 榊)」(1914)
同情世間の注目を浴びて生きる辛さを感じるとき
心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(04 夕顔)」(1914)
恋慕何気ない日常で思いがけない美しさに心を奪われたとき
おれは、割に合わないなあ。
新美南吉ごんぎつね」(1932)
皮肉善意が伝わらずもどかしいとき
二年の後には、激しく往復する踏み木が睫毛(まつげ)をかすめても、絶えて瞬くことがなくなった。
中島敦名人伝」(1942)
狂気極限まで努力したとき
人間は、二つの魂の誕生を持っているといえよう。
中井正一美学入門」(1941)
覚悟人生の真実に直面するとき
これはまあ、何という恐ろしい事実であろう。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
恐怖信じられない真実に直面したとき
この世でこんなに人を喜ばせることのできる源氏は前世ですばらしい善業があったのであろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
感嘆才能や魅力に恵まれた人を見たとき
流転の相はこの通りだ。昼となく夜となく流れてやまない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
無常時の流れを感じるとき
こんな人であるから長い年月の間忘れることもなく恋しいのであると思っていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(09 葵)」(1914)
恋慕手に入らない人への想いが深まっているとき
愛されたい願いが善い願いならば事実として愛されなくとも、死ぬまで依然として愛されたいと願うべきである。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
切なさ愛を求めても得られない苦しさに直面したとき
コケモモの真の味が知りたかったら牛童かシャコに聞くがよい。
ソロー森の生活」(1854)
発見文明の恩恵を疑う時
俺たちには、俺たちしか味方がねえんだな。初めて分かった
小林多喜二蟹工船」(1929)
覚悟頼りにしていた存在に裏切られたとき
命があればこそこんなことを見聞きするのだ、前に死んだ同志の友人が気の毒だ
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
感慨日清戦争の勝利を見たとき
私は本能的に感じた、私がもし生きるためには一日一食で十分だというのが発見されたら、人々は二食とることはなくなるだろう。
ソロー森の生活」(1854)
皮肉社会の慣習を疑問視する時
三軍も帥を奪うべし、匹夫も志を奪うべからず。
下村湖人現代訳論語」(1949)
決意信念を貫こうとするとき
男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
恐怖男性の内面の苦しみを理解しようとするとき