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富嶽百景
太宰治(1939年)
約39分
15,706字
あらすじ — 富士山を見て、なにも書けなくなった作家の話
人生に行き詰まった太宰治が、御坂峠の茶屋に籠もって富士山と向き合う日々を描いた作品。「風呂屋のペンキ画みたいだ」と富士を馬鹿にしていた太宰が、少しずつ富士の存在感に圧倒されていく。お見合い、地元の青年たちとの交流、月見草との出会い。人生を立て直そうとする作家の、不器用でおかしくて、でもどこか切ない物語。
この作品のひとふみ
富士には、月見草がよく似合ふ。
太宰治
富士が、よかつた。
太宰治
いいねえ。富士は、やつぱり、 いいとこあるねえ。 よくやつてるなあ。
太宰治
霧の深いのを、 残念にも思はなかつた。
太宰治
けれども、苦悩だけは、 その青年たちに、先生、と 言はれて、だまつてそれを 受けていいくらゐの、 苦悩は、経て来た。
太宰治
富士山、さやうなら、 お世話になりました。パチリ。
太宰治
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