人が自分の夢の方向に自信をもって進むならば、思いもかけない成功に出会うであろう。
ソロー森の生活」(1854)
私は依然として未知の世界にいる未知の私であった。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
人間というのは卑劣なもので、なんにでも慣れてしまうものだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ。
森鷗外高瀬舟」(1916)
この足を持つ女こそは、彼が永年探しあぐねた、女の中の女であろうと思われた。
谷崎潤一郎刺青」(1910)
そんなことをしてはたいへんよ。世間体もあります。私が生きている間は邸を人手に渡すなどということはできるものではない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
楽しいことは、常に容易ならないものを、その背中に担っているはずである。
中井正一美学入門」(1941)
えらい駆け落ちをしてしまったという悔いが一瞬あった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
俺がある『刹那』に『まあ、待て、お前は実に美しいから』と言ったら、君は俺を縛り上げてくれても良い。
ゲーテファウスト」(1808)
本当に人間はいいものかしら。本当に人間はいいものかしら
新美南吉手袋を買いに」(1943)
ゼラール中尉には、不思議なことに友人が一人もできなかったのである。
菊池寛」(1920)
長い時間を中に置いていても、同じように愛し、同じように愛されようと望んでいる。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(11 花散里)」(1914)
君、明智君、僕のいう意味が分るでしょう。動かぬ証拠が君を指さしているのですよ。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
自分の気持ちをほのめかしてだけでも言うことのできる母というものを玉鬘は持っていなかった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(30 藤袴)」(1914)
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)