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そんなことをしてはたいへんよ。世間体もあります。私が生きている間は邸を人手に渡すなどということはできるものではない。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(15 蓬生)」
背景解説
極貧でも家を売らない末摘花の頑固さ。現実的には愚かに見えるけど、彼女なりのプライドと父への想いがある。意地を通すことの美しさと愚かさが同居した複雑な心境だ。
貧困でも誇りを捨てない女性の意地とは
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もとから荒廃していた邸はいっそう狐の巣のようになった。
紫式部(与謝野晶子訳)
またまたこんな頼りない御身分になってしまわれるなんて、悲しいことですね。
紫式部(与謝野晶子訳)
私の言ったとおりじゃないか。どうしてあんな見る影もない人を源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね
紫式部(与謝野晶子訳)
この世はこんな不公平なものなのかと思って末摘花は恨めしく苦しく切なく一人で泣いてばかりいた。
紫式部(与謝野晶子訳)
道もなき蓬をわけて君ぞこし誰にもまさる身のここちする
紫式部(与謝野晶子訳)
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