希望はあらず、さてはまた、懺悔もあらず。
中原中也山羊の歌」(1934)
老いぼれて飛ばず鳴かない遠い方の森のふくろうが笑うだろうか
柳田国男遠野物語」(1910)
自分が消えてしまわなければならないのだという彼の考えは、おそらく妹の意見よりももっと決定的なものだった。
フランツ・カフカ変身」(0)
私は決して寂しく感ぜず、また孤独感で少しでも圧迫されたことはなかった
ソロー森の生活」(1854)
男一匹なる句は一種爽快なる感想を人に与える。
新渡戸稲造自警録」(1916)
何というまばゆさでしょう。私の目を射抜こうとするのは。
森鷗外舞姫」(1890)
俺は世の中を駆けて通った。そしてあらゆる歓楽を、髪を掴んで引き寄せるようにした。
ゲーテファウスト」(1808)
我々は人間よりも不幸である。人間は河童ほど進化していない。
芥川龍之介河童」(0)
底のきれいでない水に映る月は曇らないはずはないのだからね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
青春を失った者は酔い泣きといっしょに過去の追憶が多くなって取り乱すことになるだろうから
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(27 篝火)」(1914)