❝
僕はかわいい顔はしていたかも知れないが体も心も弱い子でした。
有島武郎「一房の葡萄」(1920)
❝
なぜならばそのすべては自明のことのように聞こえるからです。
アインシュタイン「相対性理論」(1916)
❝
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
与謝野晶子「みだれ髪」(1901)
❝
私は長年の間苦悩した結果ようやく自分のつるはしをがっちりと鉱脈に掘り当てたような気がしたのです。
夏目漱石「私の個人主義」(1914)
❝
しからばどこから私の誤謬は生じるのであろうか。
デカルト「省察」(1641)
❝
老夫妻にはそれが自分たちの新しい夢と善意とを裏書きするもののように思われた。
フランツ・カフカ「変身」(0)
❝
美は常に、無限に変わりつつあるといえる。
中井正一「美学入門」(1941)
❝
「私は本当に、このおかしくなったような、男の度を越したヒステリーともいうべき発作に悩まされました」
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
❝
坊っちゃん後生だから清が死んだら、坊っちゃんのお寺に埋めてください。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
❝
一刻も早く自分の過去から逃れたかった。彼は、自分自身からさえも、逃れたかった。
菊池寛「恩讐の彼方に」(1919)
❝
愛されたい願いが善い願いならば事実として愛されなくとも、死ぬまで依然として愛されたいと願うべきである。
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
❝
私の恋人は、どんなところに埋められても、そのところ々々によってきっといい事をします。
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」(1926)
❝
僕はお母さんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(1934)
❝
針の痕は次第次第に巨大な女郎蜘蛛の形象を備え始めた。
谷崎潤一郎「刺青」(1910)
❝
犀でもなく虎でもなく、あの荒れ野をさまよっている。
下村湖人「論語物語」(1938)
❝
何というまばゆさでしょう。私の目を射抜こうとするのは。
森鷗外「舞姫」(1890)