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一房の葡萄
有島武郎(1920年)
童話
約16分
6,313字
罪と赦し
成長
あらすじ — 盗んだ絵具と、先生がくれた一房の葡萄の記憶
横浜の学校に通う少年は、友達ジムの美しい西洋絵具がほしくてたまらない。ある日、衝動的に絵具を盗んでしまう。発覚し、先生の部屋に連れて行かれた少年は泣きじゃくる。先生は叱らず、窓の葡萄をもいで少年の膝に置いた。有島武郎が描く、罪と赦しの物語。
この作品のひとふみ
僕はかわいい顔はしていたかも知れないが体も心も弱い子でした。
有島武郎
胸が痛むほどほしくなってしまったのです。
有島武郎
あんなことをなぜしてしまったんだろう。取り返しのつかないことになってしまった。
有島武郎
もう先生に抱かれたまま死んでしまいたいような心持ちになってしまいました。
有島武郎
真白い手のひらに紫色の葡萄の粒が重なってのっていたその美しさを僕は今でもはっきりと思い出すことができます。
有島武郎
それを受けた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません。
有島武郎
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