一房の葡萄
有島武郎1920年)
童話166,313罪と赦し成長
あらすじ — 盗んだ絵具と、先生がくれた一房の葡萄の記憶
横浜の外国人学校に通う少年は、絵を描くことが好きだったが、海の美しい色を表現するために級友ジムの西洋絵の具を羨んでいた。ある秋の日、絵の具への憧れが抑えきれなくなり、つい魔が差してジムの絵の具箱から藍と洋紅の二色を盗んでしまう。すぐに発覚し、級友たちに問い詰められポケットから証拠品が発見される。泣きながら担任の女教師の部屋に連れて行かれた少年は、優しい先生から叱責されるのではなく、静かに諭される。先生は教室へ向かう際、窓辺の葡萄を一房もぎ取って少年の膝に置いて去る。翌日、学校に行くのを躊躇していた少年だったが、先生の言葉を思い出し登校すると、ジムが手を差し出して友情を示してくれる。
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