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冬になって見ると、どれがほんとうの常磐樹だかわかる。ふだんは、どの木も一様に青い色をしているが。
下村湖人「論語物語」(1938)
覚悟
困難な状況で人の本性が見えたとき
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「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己(おれ)のものだぞ。お前たちは一体誰に尋(き)いて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
怒り、恐怖、利己心
せっかく手にした希望を失いたくないとき、他者との競争に追い詰められるとき
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正直だから、どうしていいか分らないんだ。世の中に正直が勝たないで、外に勝つものがあるか、考えてみろ。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
決意、信念、不器用さへの開き直り
窮地に陥ったとき、自分の弱さと向き合うとき
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私を殴れ。 ちから一ぱいに頬を殴れ。
太宰治「走れメロス」(1940)
切なさ
友情について考えるとき
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アプリオリにはまるでこう云われません。もし二つの出来事が基準系 K に関して同時刻であるなら、同じ出来事は基準系 K' に関してもまた同時刻的であると。つまり時間は一の絶対な、すなわち基準系の運動状態に無関係な意味をもっているとは云われません。
アインシュタイン「相対性理論」(1916)
常識の崩壊
「当たり前」を疑いたいとき
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どうせぼくらには、骨も分けて呉(く)れやしないんだ。
宮沢賢治「山越え」(1921)
絶望, 諦観, 怒り
自分たちの無力さを痛感したとき
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美しいうちに死んでくれて良かったような気がした。
坂口安吾「堕落論」(1947)
複雑な悲しみ、葛藤
大切な人を失ったとき、あるいは人生の選択肢について考えるとき
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古きものを愛護しつつ新しき知識を求める人であれば、人を導く資格がある。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
知恵
伝統と革新のバランスに悩むとき
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私は妻には何にも知らせたくないのです。妻が己れの過去に対してもつ記憶を、なるべく純白に保存しておいてやりたいのが私の唯一の希望なのですから
夏目漱石「こころ」(1914)
切なさ
愛する者を傷つけたくないと思ったとき、また自分の秘密を抱えて孤独を感じるとき
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舟に残れるは余一人のみなれば。
森鷗外「舞姫」(1890)
孤独
帰郷を前にして、すべての人間関係が遠ざかるのを感じたとき
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お前たちの中には母上の血が流れている。母上は決して死んではいない。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
希望
大切な人を亡くしたけれど前を向きたいとき
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蠅は、ぶんと唸ると、青空の中へ消えていった。
横光利一「蠅」(1923)
虚無、解放
全てが終わった後の空虚さを感じるとき
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美しく生きたいと思います。
太宰治「女生徒」(1939)
決意
自分を変えたいと思ったとき
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嘘こけ! そんだったら、俺なんて社長になってねかならないべよ
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 諦観
支配者の嘘に気づいたとき、搾取に気づいたとき
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『ああ、実に! なんという汚らわしい事だろう! いったい、いったいおれが……いや、これは無意味(ノンセンス)だ、これは愚にもつかぬことだ!』
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
自己嫌悪と葛藤
老婆の家から出た直後、自分の犯行計画に気づいて苦しむとき
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こんな時には私はいつもあの美しいシャボン玉をこわさぬようにと思いました。そう思うから叱られても腹も立ちませんでした。
小泉節子「思い出の記」(1908)
切なさ
配偶者の完璧さへの執着に直面し、寄り添うことの意味を感じたとき
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翡翠(ひすい)のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
切なさ
救われたいのに救われない状況に置かれているとき
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林を出て広い畑に出ると、 からりと晴れた空が頭の上に展開し、 秋の日が一面にきらめいていた。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
開放感
閉塞感から抜け出したとき
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こう云う風に、幾晩となく母が気を揉んで、夜の目も寝ずに心配していた父は、とくの昔に浪士のために殺されていたのである。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
悲しみ
絶望を知りたいとき、無意味な努力について考えるとき
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聞きたいな。ちっとも聞えないとなお聞きたい
夏目漱石「草枕」(1906)
切なさ, 憧れ
静かな山里で、聞こえない音を求めるとき
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