自警録
新渡戸稲造1916年)
評論・思想420168,169自己啓発成長
あらすじ — 「武士道」著者が自らに課した、人格修養のための覚え書き
この評論・思想書は、新渡戸稲造が日常生活における道徳の実践について論じた修身論である。著者は道徳を高遠な学問として捉えるのではなく、平常の心がけや精神の態度として日々実践すべきものと位置づける。序文では、道徳は漢語で表現されることが多いため難解に思われがちだが、本来は「数千年来、数億の人々が踏み固めてくれた、坦々たる平らかな道」であり、特別な学問がなくても実践できるものだと説く。 第一章「男一匹」では、人間の本質を神と獣の間に位置する存在として捉え、「人」「女」「男」という言葉に込められた道徳的意味を分析する。特に「男一匹」という表現に着目し、それが単なる動物的勇猛さではなく、正義を貫く気骨ある精神を表すものとして解釈する。キリスト教の柔和な教えと武士道の尚武思想を対比させながら、真の男らしさとは何かを探求し、幡随院長兵衛のような任侠の精神に理想的な「男伊達」の姿を見出している。全体を通して、西洋と東洋の思想を融合させた独自の実践的道徳論を展開している。
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