一人前の仕事とは各自がめいめい天賦の才能と力量のあらん限りを尽くすことであろう。
新渡戸稲造自警録」(1916)
こうなれば、もう誰も笑う者はないに違いない。
芥川龍之介」(1916)
おれは食欲があるが、あんなものはいやだ。
フランツ・カフカ変身」(0)
自分等の年頃の青年にしては変態になったのではないかしらんとも考えた。
岡本かの子老妓抄」(1938)
「もうからかうのはいい加減にしてくれ!何でもお前の言うことは聞く!」
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
のたれ死するには家うちは要らんからのう……
菊池寛父帰る」(1917)
人は必要以上の仕事をして生活を複雑にしすぎている。
ソロー森の生活」(1854)
人は、完全なたのもしさに接すると、まず、だらしなくげらげら笑うものらしい。
太宰治富嶽百景」(1939)
上手なはずだ。人間ではない、人魚が描いたのだもの。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
「いき」の研究は民族的存在の解釈学としてのみ成立し得るのである。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
ああ、そのときのお前の顔色の、そしてその唇の色までも、なんと蒼ざめていたことったら!
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)
坊っちゃん後生だから清が死んだら、坊っちゃんのお寺に埋めてください。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)