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朝
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朝
太宰治(1947年)
小説
約7分
2,961字
ユーモア
人間の弱さ
あらすじ — 蝋燭が消えるまでの、危うい一夜の物語
遊び好きな作家が集中して仕事をするため、若い女性キクちゃんの部屋を秘密の仕事場として借りている。彼女の母親とは旧知の仲で、縁談の世話もしている関係だった。ある夜、酒に酔った「私」は帰宅できずキクちゃんの部屋で一夜を過ごすことになる。停電の暗闇の中、ろうそくを灯して酒を飲む二人。酔いが回り欲望が高まる中、「私」はろうそくが消える前に眠るか酔いが醒めるかしなければ彼女に手を出してしまうと恐れる。しかし
この作品のひとふみ
そりゃもう、僕にくらべたら、どんな男でも、あほらしく見えるんだからね。
太宰治
ああ、このような経験を、私はこれまで、何百回、何千回、くりかえしたことか。
太宰治
あの蠟燭が尽きないうちに私が眠るか、またはコップ一杯の酔いが覚めてしまうか、どちらかでないと、キクちゃんが、あぶない。
太宰治
しらじらと夜が明けていたのである。
太宰治
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