河童は我々人間が河童のことを知っているよりも遥かに人間のことを知っています。
芥川龍之介河童」(0)
驚き自分が思っているより相手に見透かされているとき
現実は我々に対してあるというよりも、その中に我々があるのである。
三木清哲学入門」(1940)
驚き世界を客観視しようとしているとき
西洋でもない、日本でもない、珍らしいところでした。
小泉節子思い出の記」(1908)
神秘不思議な体験をしたとき
一人居て眺めしよりは海人の住むかたを書きてぞ見るべかりける
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
嫉妬パートナーに隠し事があったと知ったとき
私は実に先生をこの雑沓の間に見つけ出したのである。
夏目漱石こころ」(1914)
運命人生の転機となる出会いをするとき
問題は、お前が、何んの為めにかうしているかつていうことだ。
岸田国士紙風船」(1925)
問いパートナーとの関係について疑問を抱いたとき
有明の君は短い夢のようなあの夜を心に思いながら、悩ましく日を送っていた
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(08 花宴)」(1914)
恋慕忘れられない一夜を思い返すとき
歌はどうして作る。じつと観み、じつと愛し、じつと抱きしめて作る。
与謝野晶子晶子詩篇全集」(1929)
情熱創作について語るとき
このような話を聞き、このような場所を見てきた後、これを人に語りたがらない者が果たしているだろうか。
柳田国男遠野物語」(1910)
好奇心感動した体験を誰かに伝えたいとき
K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのです。
梶井基次郎Kの昇天」(1926)
静寂大切な人との永遠の別れを受け入れるとき
どれだけ愛されているという自信があってその中へ出て行けるだろう
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
不安新しい環境に飛び込むことを迷っているとき
青白い番兵は気にかかる。
宮沢賢治やまなし」(1923)
好奇心正体不明のものに出会ったとき
いくかへり行きかふ秋を過ごしつつ浮き木に乗りてわれ帰るらん
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
無常人生の流転を感じているとき
楽しいことは、常に容易ならないものを、その背中に担っているはずである。
中井正一美学入門」(1941)
慈愛努力の意味を見失いそうになったとき
いかなる小事にあたっても、なにかことをなすときは、ちょっと退いて考えたい。
新渡戸稲造自警録」(1916)
慎重行動を起こす前の判断のとき
僕は度々自殺しようとした。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
絶望死への願望を告白するとき
このごろはモルヒネを飲んでから写生をやるのが何よりの楽しみとなっている。
正岡子規病床六尺」(1902)
切実痛みと闘いながら創作するとき
青春というものは、ずいぶん大事なものなのよ。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
切なさ自分の人生に後悔を感じているとき
すばらしい乳房だ蚊がいる
尾崎放哉尾崎放哉選句集」(1926)
皮肉美しいものにも現実が混じるとき
昔から、人魚は不吉なものとされている。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
恐怖偏見や迷信に直面したとき