人生は元来そうしたものなのですよ。無常の世なのだから。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
無常人生の変転を感じたとき
三軍も帥を奪うべし、匹夫も志を奪うべからず。
下村湖人現代訳論語」(1949)
決意信念を貫こうとするとき
私はこの苦しみに堪えられないと思う。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
恋慕会えない人への想いが募りすぎたとき
昨日の正しさが今日の誤りになる、そういう瞬間瞬間の感覚を、ペンで写して誰に見せるのか。
森鷗外舞姫」(1890)
無常人生に迷いが生じたとき
私はこの時初めて、言いようのない疲労と倦怠とを、そして又不可解な、下等な、退屈な人生を僅かに忘れることができたのである。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
希望小さな光を見つけたとき
二十面相の名にかけて間違いありません。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
覚悟自分の名誉をかけて約束するとき
主人はあばた面である。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
衝撃人の第一印象を見るとき
「もうからかうのはいい加減にしてくれ!何でもお前の言うことは聞く!」
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
降伏限界に達したとき
そんなことをするくらいなら、私はもう死んだ方がましです。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
決意理不尽な要求に屈することを拒むとき
私たちの喪服はこの月で脱ぐはずですが、暦で調べますと月末はいい日でありませんから延びることになりますね。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(30 藤袴)」(1914)
慈愛形式的な会話の中に真心を込めたいとき
あらゆることを自分を勘定に入れずによく見聞きし分かり
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)
慈愛自分のことばかり考えてしまうとき
なんのためにわしを気の毒がるんだ!
ドストエフスキー罪と罰」(0)
絶望自分を哀れんでもらいたくないとき
こんな夜にはきっと来るだろうと待っていたふうが見えます。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(02 帚木)」(1914)
切なさ喧嘩した恋人の元を久しぶりに訪れたとき
いったい誰が微生高を正直者などと言い出したのだ。
下村湖人現代訳論語」(1949)
皮肉偽善に気づいたとき
春は眠くなる。猫は鼠を捕ることを忘れ、人間は借金のあることを忘れる。
夏目漱石草枕」(1906)
のどか春の陽気に包まれたとき
感動と愛情とをこめて家族のことを考えた。
フランツ・カフカ変身」(0)
慈愛人生の最期に大切な人を思うとき
私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいもののために走っているのだ。
太宰治走れメロス」(1940)
畏怖使命感に駆られているとき
よ、なぜ黙っている! 何とか言ってくれ! 嫌なら己を殺してくれ!
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
狂気理性を失ったとき
新しくせねばならぬと思うところの旧いものは、未練気なく斥けてしまわねばならぬのである。
幸田露伴努力論」(1912)
覚悟自分を変えたいと思いながらも古い習慣に縛られているとき
死んでも守らなければならない自分を、発見することでもあるのである。
中井正一美学入門」(1941)
決意自分の真の価値に気づくとき