おや、入らっしゃいまし。
永井荷風濹東綺譚」(1937)
親しみ行きつけの店に入ったとき
楽しいことは、常に容易ならないものを、その背中に担っているはずである。
中井正一美学入門」(1941)
慈愛努力の意味を見失いそうになったとき
人間はね、相手が狐だと分かると、手袋を売ってくれないんだよ
新美南吉でんでんむしのかなしみ」(1935)
悲しみ偏見や差別を感じているとき
私は信頼されている。
太宰治走れメロス」(1940)
希望信じてくれる人がいることを思い出したとき
私のために門閥制度は親の敵でございる。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
憤怒父の無念を想う時
それはみんな食ってしまうのですよ。
芥川龍之介河童」(0)
恐怖社会の残酷な現実を知ったとき
われはわが、親しさにはあらんと願えば
中原中也山羊の歌」(1934)
慈愛人への優しさを取り戻したいとき
あの河童は無罪ですよ。
芥川龍之介河童」(0)
困惑理不尽な法律や制度に直面しているとき
他の人の行くことを嫌うところへ行け。他の人の嫌がることをなせ
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
覚悟困難な道を選ぶ勇気が必要なとき
ああああ、もう少しの間だ
夏目漱石三四郎」(1908)
絶望夜の孟宗竹藪で
コケモモの真の味が知りたかったら牛童かシャコに聞くがよい。
ソロー森の生活」(1854)
発見文明の恩恵を疑う時
しめた! すばらしい葬送曲が出来るぞ。
芥川龍之介河童」(0)
狂気他人の不幸を自分の利益に変えようとしているとき
無限なものの知覚は有限なものの知覚よりも先のものとして私のうちにある。
デカルト省察」(1641)
畏怖自分の限界を謙虚に受け入れたいとき
皆源氏の君と恋する心がもたらした罪だ、その人への愛を今自分は根底から捨てなければならない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(09 葵)」(1914)
絶望愛することの罪深さに気づき、諦めを決意したとき
そこで考え出したのは、道化でした。
太宰治人間失格」(1948)
諦念人間関係で苦しみ、生き延びる手段を見つけたとき
指導者は全部、無学であった。常識のレベルにさえ達していなかった。
太宰治黄金風景」(1939)
軽蔑無能な権力者の発言を聞いたとき
私は、お前方から指一本指される身じゃあない。
宮本百合子貧しき人々の群」(1916)
憤怒プライドが傷つけられたとき
俺はお前を本当の美しい女にするために、刺青の中へ俺の魂を打ち込んだのだ。
谷崎潤一郎刺青」(1910)
決意自分の全てを捧げて何かを成し遂げたとき
嘉十はもう全く自分と鹿との違いを忘れて、「ホウ、やれ、やれい。」と叫びながらすすきの陰から飛び出しました。
宮沢賢治やまなし」(1923)
歓喜境界線を越えて一体感を感じるとき
貧乏でも人にへつらわない、富んでも人に驕らない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
誇り自分の立場を見つめ直すとき