真の懐疑家はソフィストではなくてソクラテスであった。
三木清人生論ノート」(1941)
いつでも君だけ解けた靴のひもを引きずってみんなのあとをついて歩くようなんだ。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
あきれるとともにくやしくてならない心になったが、人違いだとも言えず困った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(03 空蝉)」(1914)
そしたら、母ちゃんは、びっこを引いてゆっくり行きましょう
新美南吉」(1943)
けれども、誰だって、本当にいいことをしたら、一番幸せなんだね。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
こんなおいしいご飯を食べたことはないと思うほどだった。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
窮屈な境遇の源氏はこうした山歩きの経験がなくて、何もかもみな珍しく面白く思われた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(05 若紫)」(1914)
言葉を世間の読者に寄せる。君たちもたいてい蟹なんですよ。
芥川龍之介猿蟹合戦」(1923)
人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
どうです? 一つとりませんか? これも職工の肉ですがね。
芥川龍之介河童」(0)
問題は、お前が、何んの為めにかうしているかつていうことだ。
岸田国士紙風船」(1925)